鼻孔と鼻柱が曲がり、鼻づまりが強い患者様の矯正

鼻の手術後に鼻先と鼻柱が曲がり、鼻づまりがひどくなったという患者様をよく見かけます。
こうした患者様の鼻の中を見ると、どちらか片側の鼻中隔の端の部分が鼻の中でふくらんで出ているのがわかりますが、
鼻中隔軟骨を採取して下側の鼻中隔軟骨(Caudal septum)に継ぎ足し、
鼻の長さを伸ばしたり鼻先を高くしたりするときに用いる鼻中隔延長移植(SEG)が、まさにその原因です。
鼻中隔軟骨を用いた鼻中隔延長移植は、採取できる鼻中隔軟骨の量が多くないため、
両側に当てることができません。そのため、どちらか片側の鼻中隔の端の部分に当てて固定することになり、
鼻中隔の中心からやや外れ、長く伸びた延長移植が鼻先の皮膚の
緊張(tension)によって後ろへ押され、折れ曲がることもあります。
ここに鼻先の軟骨を固定すると、鼻先が一方向に傾きやすくなります。
このように折れ曲がって突き出た延長移植は、鼻腔内にふくらんで突出し、鼻の通り道を狭めるため、
鼻で呼吸するのがとてもつらくなります。
そのほか、鼻先の軟骨を縛ったり寄せたりするときに強く固定しすぎると、力が片側に偏り、
鼻先が傾きます。また、鼻先の軟骨が中央で強く縛られると、軟骨が中央に寄って
折れ曲がり、そうなると鼻先がつままれ、呼吸がしにくくなります。
このような場合、鼻中隔延長移植を除去することで、曲がった鼻柱と鼻先、鼻づまりを解消し、
再配置によって鼻先の位置と形を正常に戻すことができます。

このように長さと高さを調整した後、鼻先の軟骨をここに固定すると、
鼻先の長さと高さも調整できるようになります。
しかし、図のように片側だけに継ぎ足した延長移植の先端に鼻先の軟骨を固定して
鼻先の長さと高さを出そうとすると、鼻先が片側に偏った状態になりやすくなります。
このような場合、鼻柱と鼻先がそちら側に傾くだけでなく、
鼻孔の非対称や鼻づまりの症状も現れます。

P/H - 6年前に他院で、シリコン+鼻中隔延長移植+鼻先への耳介軟骨移植。(鼻筋と鼻先を高くした)
C.C - 手術直後から、左の鼻の中の鼻中隔の端の部分に突き出たものが触れたとのこと。
これにより左の鼻で呼吸しにくく、鼻先が硬く固定されています。
WW - すべて除去して、呼吸が楽になり、突き出たものがなくなり、鼻先がやわらかくなることを希望。
鼻先の形は、元の状態のように広がりすぎるのは望まない。
手術計画 - オープン法でシリコン、被膜、鼻中隔延長移植、鼻先の耳介軟骨などをすべて除去し、
鼻先の曲がりとゆがみを矯正し、つままれたような鼻先も矯正。

左の鼻孔で、鼻中隔が突き出ているのが肉眼でも確認できます。

手術中、鼻柱と鼻先が左側に偏っていることを確認できました。

手術前に突き出ていた鼻中隔延長移植がなくなり、
手術後はなめらかな鼻中隔になりました。

P/H - 1回目は9年前、他院で鼻筋のシリコンプロテーゼ + 鼻先の耳介軟骨支柱 (オープン法)
2回目は2か月後、シリコン抜去。
3回目は今から1か月前、鼻筋のシリコン + 鼻中隔延長移植 + 鼻先の耳介軟骨 (オープン法)
C.C - 右の鼻のつまりと鼻炎。鼻先と鼻柱の偏り、鼻孔の非対称、鼻先の上向き。
WW - 右の鼻の中で、突き出た鼻中隔と外側の粘膜が接して、鼻孔がふさがっています。
左の鼻腔は広く開いて見えます。
手術計画 - 鼻中隔延長移植、シリコン、被膜、鼻先の耳介軟骨の除去 + 鼻尖軟骨再配置 (オープン法)

鼻柱、鼻中隔延長移植、鼻先が患者様の右側に偏っており、鼻孔も非対称です。
右の鼻腔がかなり狭くなっており、鼻づまりが強いと判断されました。
約ひと月前の最後の手術をオープン法で行ったため、鼻柱の手術跡がかなり残っています。

左の写真では、厚くなった鼻柱、鼻中隔の端の部分などが見え、
右の鼻尖軟骨の外側脚が下へ下がり、鼻中隔延長移植とくっついています。
これにより鼻腔が非常に狭くなっています。
右の写真は、オープン法で切開し、シリコンプロテーゼと被膜を除去した後の
様子で、鼻柱に何層もの支柱が見えます。
これらをすべて除去し、一層の鼻中隔軟骨でコルメラストラットを立てました。
鼻中隔延長移植として使われていた鼻中隔軟骨は除去し、鼻中隔の端の部分が
曲がっていたため、これを支えるのに使用しました。

手術前に右側へ偏っていた鼻先が中央に戻ったことが確認できます。
手術前は鼻が上を向いて鼻孔が大きく見えていましたが、手術後は正常に覆われました。

鼻孔の非対称、鼻柱の偏り、そして狭かった右の鼻腔などが、すべて自然に矯正されました。

手術前に見えていたオープン法の手術跡も、薄くなって目立たなくなりました。


狭かった右の鼻腔がはっきりと広がり、呼吸が楽になりました。

P/H - 10年前、事故で鼻をけがして鼻が曲がりました。
1回目の手術は他院で8年前、シリコンと耳介軟骨を用いた鼻の手術。(オープン法)=>依然として曲がったまま。
2回目の手術は他院で7年前、耳介軟骨を用いた鼻先の手術。(オープン法)=> 斜鼻は矯正されず。
C.C - 左の鼻づまりと鼻炎。鼻先と鼻柱の偏り、鼻孔の非対称。シリコンによる不安。
PE - 鼻柱と鼻中隔が斜めに曲がっています。左の鼻の中に突き出た鼻中隔があり、
鼻腔が狭くなっています。右の鼻腔は広く開いて見えます。
手術計画 - シリコン、被膜、鼻先の耳介軟骨の除去 + 鼻尖軟骨再配置 + 楔状移植 + 鼻背の同種真皮(オープン法)

手術前は、鼻筋の中ほどから鼻先まで患者様の左側に傾いています。

オープン法でシリコン、被膜、鼻先の耳介軟骨などを除去し、
楔状移植で傾いた鼻背をまっすぐに整え、コルメラストラットを立てました。
鼻背には同種真皮で隆鼻術を行いました。

傾いていた鼻背が正中に整い、傾いていた鼻柱もまっすぐに立ちました。
鼻背の同種真皮は自然になじんでいることが確認できます。

傾いていた鼻柱と鼻先も、どちらも中心軸がまっすぐに整いました。

