鼻先の粉砕肋軟骨除去の症例


自家組織による鼻整形のほうが安全で自然だという認識が広まるにつれ、
自家軟骨を使用する鼻整形の症例が増えています。
自家組織が優れた材料であることは間違いありませんが、
自家組織の種類と部位を適切に選択してこそ、良い結果が得られます。
たとえば、鼻先を高くしたり長さを出したりするための材料は、できるだけ柔らかく、
弾力のある軟骨が望ましいため、耳介軟骨や鼻中隔軟骨がよく使用されます。
鼻背には多くの組織量が必要なため、自家組織のうち真皮や粉砕軟骨を活用しています。
肋軟骨は、耳介軟骨、鼻中隔軟骨、真皮などをすべて使い切って残っていないときに検討するのが一般的です。
しかし最近では、肋軟骨を細かく砕いて微細な小片にした粉砕肋軟骨で鼻の手術を行うケースを見かけるようになりました。
粉砕肋軟骨は最初は柔らかいものの、時間の経過とともに徐々に固まり、硬い塊になります。
鼻が硬くなり、場合によっては 強い異物感を感じるようになり、大きな不快感につながります。
鼻先を高くするために鼻柱や鼻先に多量の粉砕肋軟骨を入れた場合、
鼻先が硬くなって強い圧迫感、異物感につながり、不快感とともに皮膚に負担をかけることになります。
したがって、粉砕肋軟骨をむやみに使用すべきではなく、
鼻背を高くする目的に限って適量を使用するのが望ましいと考えます。


鼻先で
触れる軟骨の範囲を描き、剥離する計画を立てました。

クローズ法で手術を行い、回復を早め、傷跡の範囲を小さくしました。
粉砕肋軟骨が固まって塊になっていたため、 塊の周囲をすべて剥離し、きれいに分離してから除去しました。




鼻先に透けて見えていた粉砕肋軟骨の小片がなくなり、粉砕肋軟骨が垂れて 尖って鋭く見えていた鼻先が、丸く自然な形に戻りました。

鼻先が下に向かって尖っていた形が柔らかくなり、矢印鼻の形も自然に改善されています。
何より、鼻先の圧迫感と強い異物感が完全になくなり、解放された気持ちだとご感想をお聞かせくださいました。
