自家組織を用いたワシ鼻修正


鼻の修正手術(Secondary Rhinoplasty)のカウンセリングで来院される方のなかには、
ハンプを削ったあと鼻背にシリコンを入れた方がかなり多く見られます。
こうした方の多くは、ハンプを十分に削らずに鼻背をシリコンで覆い、
鼻背ラインの凹凸が目立たないようにする手術を受けていらっしゃいます。
しかし、こうなると意図せず鼻が高すぎたり長く見えたりし、
シリコンによる副作用を経験することも多いため、修正手術のご相談に至ります。

そのため、精密検査でワシ鼻の原因を正確に把握し、
こうした症例の経験が豊富な医療機関でワシ鼻修正を受ける必要があります。


こちらの患者様はワシ鼻の手術を受けましたが、
鼻背がふくらみ、鼻は長く見え、鼻先が洗濯ばさみでつまんだような形になり、ご不満をお持ちでした。
ワシ鼻の手術後にこのような状態になることから、よく「ハンプがまた伸びてきたのではないか」 と誤解されがちですが、
このような満足のいかない状態になるのは、ハンプを削ってシリコンで覆ったためです。
ハンプを十分に削ると鼻の天井が開く(オープンルーフ)ため、これを楔状移植で作り直す工程が必要になります。
この工程をきちんと行わず、軽く削っただけでシリコンで覆うと、このような問題が生じます。

こちらの患者様はハンプがあり鼻先が低いため、数か月前に眉間をフィラーで高くして鼻背のラインをまっすぐにしていました。
手術前にはフィラーを必ず溶かし、炎症の可能性をなくしておくことが望ましいため、 フィラーの除去を行いました。

フィラーを溶かして1週間が経過したあと、 ワシ鼻修正を行う前に 状態を比較したところ、厚みがあった鼻背と高かった眉間が低くすっきりしました。

側面では、鼻先と眉間が低くなった様子がわかります。

鼻背のハンプを確実に切除して鼻背ラインがまっすぐな直線になるようにし、 開いた天井(オープンルーフ)は鼻中隔軟骨による楔状移植で新たに作ります。あわせて骨切り術により、広い鼻背を寄せ、開いた天井も閉じる効果が得られます。
鼻先はコルメラストラットと 鼻尖軟骨移植で高さを出し、Derotation graftで長さを延長することにしました。
鼻背には何も入れず、結果的に自家組織のみで手術を行いました。


手術後の正面では、鼻背が寄って細くなった様子を確認できます。

鼻先は細く整って高くなり、鼻孔も縦長にすっきりしました。

ふくらんでいた鼻背がまっすぐになり、鼻先がすっと高くなりました。
このすべての過程で人工プロテーゼを入れず、自家軟骨(鼻中隔軟骨、耳介軟骨)のみを使用したため、形が自然で、永続的に安全な結果を得ることができました。

鼻背がふくらみ鼻先が低い不自然な状態から、手術後はまっすぐで 鼻先がすっと高い自然な姿になりました。