つままれたような鼻先と鼻孔の引き上がり(Pinching & Notching) 02

鼻のシリコンプロテーゼを抜去したいけれど、抜去すると鼻先がつままれたように見えたり、
鼻孔が引き上がったりすることがあると聞いて悩んでいる方が、かなり多くいらっしゃいます。
実際に手術後、そのような鼻先がつままれたように見える変形(Pinching, Notching)が現れた場合、
その原因と解決策は何か、症例を通じて正確に確認してみましょう。

1. 鼻の中に残っている被膜(silicone capsule)が拘縮(contracture)を引き起こして
鼻先が上を向くのを予防し、すでに生じた拘縮を少しでもゆるめること。
2. 鼻尖軟骨再配置では、以前の手術の過程で鼻先の軟骨が縛られたり、
支柱に固定されたりしてつままれた鼻先の軟骨をゆるめることで、自然な状態にすること。

Aの方法はBの方法に比べて、つままれて引き上がった状態を矯正する効果が当然小さくなります。
つまり、Aはこれ以上悪化せず、やや改善する程度の効果が期待でき、
Bの方法は、つままれた鼻先(Pinched tip, Nostril notching)をはっきりとゆるめることができます。
ただし、クローズ法による単純再配置という手術方法では、これまでの手術によって鼻先の軟骨が損傷し、
変形していて力が弱いため、抜去・再配置手術後3~6か月間の収縮期間中は、
鼻先がさらにつままれたり、鼻先がやや上を向いたりすることがあります。
このようなときは、鼻先のリハビリ(マッサージ、ストレッチ、鼻先の関節運動)と鼻孔リテーナー(nasal retainer)を
併用すると、収縮期間が過ぎた後には、つままれて引き上がった形がほとんど元に戻ります。
この点をご理解いただくため、症例写真を例にご説明すると、以下のとおりです。

この患者様は7~8年前に他院でオープン法により、
耳介軟骨を用いた鼻尖形成を受け、鼻背にはシリコンを入れており、現在は拘縮によって
つままれたような鼻先(Pinched Tip)、Nostril Notching、アップノーズなどが現れた症例です。

この患者様は他院で5年前に耳介軟骨による鼻尖形成と、シリコンによる鼻筋の隆鼻術を受けましたが、
鼻柱の傾き(Shifted Columella)、Nostril Notchingと、拘縮による
鼻先の上向きが現れました。Pinchingは比較的軽いほうです。
ここまで、鼻先のつままれ(tip pinching)、鼻翼縁の引き上がり(Nostril Notching)、
アップノーズなどがどのようなものかを見てきました。
それでは、クク・ウォンソク美容外科における、プロテーゼ抜去後に生じる
つままれたような鼻先と鼻孔の引き上がりの解決症例を確認してみましょう。

P/H - この患者様は5年前に他院でオープン法により、
シリコンと鼻中隔軟骨、耳介軟骨を用いた鼻整形を受けました。
C.C - 特別な症状はありませんでしたが、鼻先が固定されており、
シリコンの副作用への不安から、抜去手術を希望されました。
身体所見 - 鼻先は硬く固定されており、鼻先にわずかなNotchingが
見られる状態で、シリコンプロテーゼの位置は正常でしたが、輪郭が浮き出て見えました。

このように、手術後の収縮期間には、軟部組織の収縮によって弱くなった
鼻先の軟骨が縮こまり、PinchingとNotchingが現れましたが、
4か月時点の写真では、収縮がほぼ解けて正常に戻ったことがわかります。

*Summary : この患者様は抜去前にわずかなPinchingとNotchingがありましたが、
強くなかったため、抜去と単純な軟骨再配置のみを行った症例です。抜去直後にはPinchingとNotchingが
片側に現れましたが、やはりリハビリを行い補助器具を装着して4か月が経つと、元の状態に回復しました。