悪名高いメドポア&シリコンを除去しながら鼻尖軟骨再配置(オープン法)
Removal of nasal implant and Grafted materials
Secondary Rhinoplasty

PH
1年前、シリコン+耳介軟骨(オープン法)。患者様はこのように認識されていました。
CC
支柱のあたりに何か硬いものがある。
鼻が横から見て高すぎる。鼻先が硬く不快で、曲がっている。
除去して元に戻りたい。
P/E
シリコンが左に偏り、鼻先に何かが透けて見え、鼻柱が硬く曲がり、鼻先が上を向いている。
鼻背に瘢痕組織がたまって分厚い。

クローズ法で切開し、鼻柱と鼻背の人工物を除去しているところ / コルメラストラットとして使われていたメドポアを除去しているところ
患者様ご本人は耳介軟骨だけを使ったと認識されており、メドポアが入っていることをご存じない状況で、
除去手術の前に、患者様の症状と鼻先の状態からほかの異物があると疑われたため、
オープン法をお勧めしましたが、患者様がクローズ法を希望されたのでクローズ法で手術を行い、
コルメラストラットの位置にかなりの大きさのメドポアがありました。
メドポアは炎症反応を非常に強く引き起こす人工物であるため、
除去する際は癒着がひどく、広範囲の剥離が必要になります。
そのため通常はオープン法で行いますが、経験を積めばこのようにクローズ法でも除去できます。

抜去したシリコンプロテーゼ、被膜と、コルメラストラットとして使われていたメドポアを除去した様子です。
メドポアのほかにも、鼻尖軟骨の上には耳介軟骨が二重に載せられており、
鼻背には3mmのシリコンが挿入されていました。

メドポアは短期間で炎症反応を強く起こすため、コルメラストラットにあるメドポアは、
鼻先の皮膚に炎症や損傷、ひどい場合は穴をあけることもあります。
幸い、この患者様は皮膚にひどい炎症や穴が生じることはありませんでした。
除去後1か月の様子。
鼻筋がまっすぐで鼻先がすっと伸び、バランスの取れた姿です。

除去前は、鼻先に入っていた軟骨が透けて皮膚は薄くなり、鼻先が拘縮によって上を向いた状態でした。
除去後は鼻先の軟骨移植がなくなり、炎症反応が消え、被膜と瘢痕組織が除去されたことで、
縮んでいた皮膚がゆるみ、鼻の長さが伸びたことが確認できます。

やや上を向いていた鼻先が下がりました。
とがって飛び出しそうだった部分が、除去後はなめらかに変わったことが確認できます。

手術前は鼻先で飛び出しそうにふくらんで透けていた軟骨が、除去後になくなり、
なめらかで自然な鼻先の形になりました。

PH
8年前、シリコン+鼻中隔軟骨を使用(オープン法)。患者様はこのように認識されていました。
CC
支柱のあたりに何か硬いものがある。
鼻先が丸くずんぐりした形で、長さも短くなった。
鼻先に赤い吹き出物がよくでき、滲出液が出る。
除去して元に戻りたい。
P/E
鼻背のシリコンは鼻尖軟骨の上部まで来ているが、鼻先に何かが透けて見える。
鼻柱が硬く曲がっている。鼻先が上を向いている。
鼻先の皮膚がほとんど穴があきそうなほど薄くなっており、分泌物が出ていました。

やはりメドポアが疑われたためオープン法で行い、
予想どおり、コルメラストラットの位置に10x15mmの大きさのメドポアが鼻中隔延長移植物として使われていました。
メドポアの周囲では、ひどい炎症反応で軟部組織がどろどろに溶けており、
炎症組織を除去してみると、鼻先の赤い吹き出物があった場所には穴があいている状況でした。
鼻先には鼻中隔軟骨が載せられていることを確認しました。
このように鼻先に吹き出物や炎症がある場合は、コルメラストラットや鼻中隔延長移植物として
メドポアが入っていないかを疑い、できるだけ早く、きれいに除去しなければなりません。
手術後の結果は近日中に追加して掲載します。