鼻腔内粘膜癒着(拘縮鼻、鼻の修正手術、鼻中隔延長術の経験がある方はCHECK)

何度も修正手術を受けた患者さまや、拘縮鼻、鼻中隔延長術などを行った患者さまの場合には、
必ず鼻鏡で鼻の中を観察し、「鼻腔内粘膜癒着」があるかどうかを確認しなければなりません。
鼻腔内粘膜癒着があると、鼻呼吸がすっきりせず、鼻づまりをよく訴えるようになります。
このように「鼻腔内粘膜癒着」は簡単な手術でよく矯正できるため、診断が重要です。

鼻腔内粘膜癒着の症例
この患者さまは左右 ともに「鼻腔内粘膜癒着」が見られます。
既往歴を見ると、シリコンで隆鼻術と鼻尖形成を受けたあとシリコンが突出し、
副作用のために何度も手術を受け、ついに拘縮が生じた患者さまです。
この患者さまは、拘縮鼻の修正とあわせて粘膜癒着も矯正しました。
粘膜癒着をなくす手術方法は、 くっついている粘膜の索状部(adhesion stalk)を切り離し、
シリコンシート(silicone sheet)を粘膜に当てたあと packing を行いました。

左側の鼻腔内の様子。
癒着がなくなり、自然な様子を見せています。

右側の鼻腔内の様子。
癒着がすべてなくなり、なめらかな状態になりました。

PH
1年前、耳介軟骨で鼻中隔延長術(SEG)+耳介軟骨で鼻唇角矯正術 (オープン法)
CC
鼻先が硬く、「豚鼻」ができません。
鼻が長く見えます。
=> 鼻中隔延長移植物と鼻先の移植物を除去し、鼻先が自由に動くようにする。
鼻づまりの症状もあり。
P/E
両側ともに 「鼻腔内粘膜癒着」が確認されました。
Plan
粘膜の索状部(adhesion stalk)を切り離し、
シリコンシート(silicone sheet)を粘膜に当てたあと packing を行いました。

クローズ法で鼻中隔延長移植物と鼻先に載せた移植物(onlay graft)を除去している際に
鼻中隔軟骨を採取して延長移植に使用していたことが確認されました。
鼻先には耳介軟骨によるオンレイ移植(onlay graft)が行われた状態でした。
このように、鼻中隔軟骨を採取する過程で鼻粘膜が裂け、治る際に
粘膜同士が癒着することが時々あるため、
鼻中隔軟骨を採取した既往歴がある場合は、必ず「鼻腔内粘膜癒着」の有無を確認しなければなりません。

左側鼻腔の手術前後の様子
粘膜癒着が完全になくなり、傷もきれいに治りました。

右側鼻腔の粘膜癒着も完全に解消され、
手術後は鼻呼吸がすっかりよくなりました。