突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III
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突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III

2018.06.11 18:26

突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III - 写真 1

突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III

(Removal of infected tissue and protruded silicon implant)


鼻に挿入したプロテーゼが突出する場合、 さまざまな問題を伴うことがあります。


いったんプロテーゼが突出しはじめると、シリコンの周囲に感染と肉芽腫があり、

シリコンを包む被膜は厚くなり、 正常だった

軟部組織が溶けて皮膚が薄くなります。

シリコンが薄くなった皮膚を突き破って、 外に現れる場合もあれば、

鼻の中で粘膜を突き破って出てくる場合も あります。

プロテーゼが皮膚や粘膜を突き破って出てきたのであれば、 鼻の中には必ず感染があると判断できます。

プロテーゼが皮膚を突き破って突出するほど進行している場合は、 かなりの期間が経過していることが多いため、

できるだけ早くプロテーゼ、肉芽腫、感染、被膜、瘢痕組織などの問題を取り除くことで、

拘縮を予防し、解決することができます。

 
突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III - 写真 2

この患者様は、5年前と4年前に他院で

 二度にわたる鼻整形を受けていました。

しかし、 4か月前から鼻の中から膿と分泌物が出はじめ、

鼻先から鼻筋まで大きく腫れて、当院を受診されました。

眉間と鼻背がひどく腫れており、 紅斑も伴っていることが確認されました。

鼻の長さは大きく変わっておらず、 拘縮はまだ始まっていない様子です。

鼻背と眉間を診察すると、 波動が認められたことから、

鼻の内部に、 感染による分泌物がたまっているものと考えられました。

 
突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III - 写真 3

内視鏡で鼻の中を確認すると、 白いシリコンが粘膜を突き破り、

 1.0 X 0.5cmの大きさで露出していました。

シリコンと被膜、そして感染組織を除去して

感染を治療する方針で手術計画を立てました。

 
突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III - 写真 4 突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III - 写真 5

皮下層にあった感染組織、被膜、シリコンなどをすべて除去しました。

感染が鼻背、鼻先、鼻柱まで広く及んでいたため、感染組織を徹底的に取り除きました。

感染組織を完全に除去したあと、 皮膚がかなり薄くなり、

皮膚の凹凸が強く残りましたが、 回復期間のあいだに組織が徐々に盛り上がって

かなり改善し、凹凸はしだいになくなっていくと見込まれます。

 
突出し感染を伴ったプロテーゼ抜去の症例 III - 写真 6

収縮が起こりやすい時期にも鼻先は上を向かず、

鼻の形は本来の自然な姿に 戻りました。

患者様はのちにフィラー施術を希望され、6か月後に鼻が安定してから注入することにしました。

 
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