鼻プロテーゼ抜去:鼻先の過度な緊張と鼻柱の傾き

鼻全体を高くシャープにしようと、鼻先を人工物で強力に支え、
鼻背にも厚いプロテーゼを入れたために不自然になり、鼻先の皮膚が
薄くなりすぎて移植した軟骨が透けて見える患者様を、しばしば拝見します。
このような方の鼻先は硬く固定されており、まるでギプスをしているかのようです。
患者様は、口を動かすときにも突っ張るほど鼻先の緊張が強いと訴えられます。
鼻先を支える移植物も、過度な緊張によって曲がることがあります。
次の症例は、このように鼻筋と鼻先が過度に高く尖り、硬く、
緊張が強かったケースで、そのために頭痛まで訴えておられた方です。

PH
- 1年前、他院でハンプ削り + シリコン + 鼻中隔延長移植(オープン法)
▶手術後、ハンプが残り、鼻先が尖り、鼻が長い状態でした。
- 1週間後、ハンプを再度整え、鼻先を修正手術(オープン法)。
CC
- 手術後も鼻が長く見え、鼻先は硬く尖って人工的でした。
- 鼻筋が曲がり、鼻孔は左右不ぞろいでした。
P/E
- シリコンの曲がり、鼻柱の曲がり、鼻孔の非対称があり、鼻先は硬く固定されていました。
- 鼻が長すぎる状態(延長移植)。
OP
- シリコンと、L字型のメッシュプレートによる鼻中隔延長移植が出てきました。
- 鼻中隔がなく鞍鼻 ▶ 耳介軟骨の楔状移植 / 耳介軟骨+plate CS。

鼻先が尖って長いことがわかります。
鼻先の皮膚が薄く、緊張が強いことが確認できました。

L字型の mesh plate による鼻中隔延長移植がありました。

右側の mesh plate を除去しているところです。
これを除去すると、残っている鼻中隔が非常に少なく、弱い状態であることが確認できました。

耳介軟骨を用いて弱くなった鼻中隔を補強し、
コルメラストラットも耳介軟骨で立てることで、曲がった鼻柱をまっすぐにしました。

Preop
- 鼻背が厚く、プロテーゼの輪郭がはっきり浮き出ています。--- 炎症のため。
- 鼻先はつままれたような形で、患者様の左側に曲がっていました。
- 鼻先は固定され、硬く尖っていました。
Postop
- 厚く膨らんでいた鼻背が、細く自然になりました。
- つままれていた鼻先がほぐれ、曲がっていた鼻柱と鼻先が正中に戻りました。
- 手術後1か月が経過した状態。
OP
オープン法でシリコン、被膜、瘢痕組織、そしてメッシュによる延長移植もすべて除去し、
複合型の鼻尖軟骨再配置を行いました。

曲がっていた鼻柱と鼻孔が、完全に左右対称に戻りました。
つままれていた鼻先の形も自然になりました。

鼻中隔軟骨が弱くなっていたため鞍鼻が懸念されましたが、
幸い、鼻背は自然でまっすぐな形に落ち着きました。

鋭く尖っていた鼻先が柔らかく自然になり、
指で鼻先を押し上げてつくる、いわゆる「豚鼻」もできるようになりました。