タイプ別 鼻の修正手術の症例(重度の炎症とそれに伴う副作用)2

鼻の修正手術とは、一度以上の鼻手術を受けた後、美容面・機能面で
副作用が生じたために行う修正の手術をいいます。
鼻整形の後に起こる問題によって現れる変形はあまりにも多様で、
すべての症例を一つひとつお見せすることは困難です。
その理由は、鼻が立体構造でありながら、さまざまな組織が互いに有機的につながった複合的な器官だからです。
そこで、代表的な症例を中心にご紹介しながら、どうすれば修正手術の後に副作用を再発させることなく
良い結果を得られるのかについてご説明します。



手術の時点で感染が鼻全体に及んでいました。鼻先の皮膚にはすでに小さな穴があいており、
肉芽組織に覆われた状態で急性の感染があったため、再建手術は行わず、
シリコン、肉芽組織、膿などをすべて除去して鼻先の再配置を行いました。
手術後1週間の写真では、鼻先にえくぼのようにくぼんだ傷跡が残っています。
抜去から1か月後に感染がすべて治まったことを確認し、鼻先に筋膜移植を行いました。
1年後の写真のとおり、鼻先には何の跡も残らなくなりました。

患者様は手術前、拘縮によって鼻が上を向くのではないかととても心配されていましたが、
手術後20か月が経っても鼻先は上を向かず、陥没やねじれも起きていません。



被膜は非常に厚く硬い状態で、このことから
鼻先とシリコンの周囲で炎症反応が長期間続いていたことが分かります。
鼻先の色素沈着とくぼみは、炎症反応と癒着によるものと診断しました。

シリコンと被膜を除去し、鼻先に側頭筋膜を入れる手術を行いました。
鼻先のくぼみと色素沈着は、時間の経過とともにすべてなくなっています。

時間の経過とともに鼻の形が自然になり、鼻の皮膚組織も回復していく様子です。

上を向いていた鼻先も自然に下がりました。