シリコン鼻整形による副作用「拘縮鼻」変形の修正症例

シリコン鼻整形による副作用「拘縮鼻」変形の修正症例
<シリコンによる拘縮で生じた重度の鼻変形の修正>
シリコンプロテーゼを用いた鼻整形は、
時間が経つにつれてさまざまな副作用を引き起こす原因となります。
代表的な副作用としては
皮膚の損傷
炎症反応
透け
拘縮
などがあります。
そのなかでも 「拘縮」は長い時間をかけて徐々に現れるため、
最初は気づかず、
ある時点で気づくことになりますが、
拘縮が進むほど、
鼻の変形はよりはっきりと、広い範囲に現れます。
拘縮の初期であればシリコンを抜去するだけで
ほぼ元の姿を取り戻せますが、
かなり進行した状態では
さまざまな変形を修正しなければならないため、
軟骨移植が欠かせず、
拘縮が強いほど肋軟骨を使用する必要性が高まります。

<実際の症例>
既往歴: 15年前に鼻背を削り、
シリコンで隆鼻術を受けました。
主訴: 鼻背に内出血がたびたび現れて
長く続き、
あるとき鼻が変形していることに気づきました。
身体所見: 鼻先がつままれたようになって上を向き、
外鼻弁が狭くなっている状態です。
シリコン隆鼻術の後に内出血がたびたび起こる場合は、
シリコンを包む被膜が
シリコンとぶつかって傷つき、
被膜から少量の出血が起こり、
これが被膜の中にたまって血腫が生じます。
被膜は血腫を吸収する力が弱いため、
内出血が長引き、
これによって被膜が厚くなることで
拘縮を招きます。
そのため、シリコンと被膜を除去することは、
拘縮を治療するとともに
再発を予防する役割を果たします。

OP: シリコンと被膜をきれいに除去した後、
鼻尖軟骨を剥離しました。
手術の際、鼻先が中央に寄せ集まっていたため
これを剥離したところ、
鼻尖軟骨はかなり損傷しており、
あまり残っていない状態でした。
曲がって損傷した鼻先の鼻翼軟骨を
耳介軟骨で補強する 外側脚ストラット移植を行い、
デローテーション移植で上を向いた鼻先を下げた後、
鼻背には 同種真皮で隆鼻術を行いました。

<手術前後>
手術後1年半が経った様子では、シリコンによる拘縮で
生じた鼻先のつままれと鼻孔の見えすぎ(鼻翼縁の後退)が、
外側脚ストラット移植とデローテーション移植で完全に修正されました。

尖ってつままれていた鼻先も丸く自然に
修正されています。

尖って突き出ていた鼻先と、
深く折れ込んでいた鼻翼縁(鼻翼の縁)が
なだらかで自然に変化しました。
鼻先がつままれたことで外鼻弁が狭くなり、
呼吸がしづらい状態でしたが、
手術後は鼻弁が広がったことで
呼吸が見違えるほど改善されました。

大きく上を向いていた鼻先が完全に下がり、
同種真皮で補強した鼻背のラインも
高さがありながら自然です。

大きく上を向いた鼻先が完全に下がり、
鼻背のラインから鼻先へ続くラインも
自然な形であることが分かります。