さまざまな鼻先変形の矯正 #2 つままれたような鼻先(Pinching tip)>外側脚ストラット移植(LCSG)


さまざまな鼻先変形の修正
01 拘縮鼻(アップノーズ) ▶ 延長移植(SEG)、デローテーション移植(Derotation Graft)
02 つままれたような鼻先(Pinching tip) ▶ 外側脚ストラット移植(LCSG)

鼻先のつまみ変形(Pinching & Notching)と外鼻弁の損傷の矯正に用いられる 外側脚ストラット移植(LCSG)
鼻整形では、鼻先を細く高く見せるために 鼻翼軟骨を縫い寄せる手法がよく用いられますが、
これにより鼻先の鼻翼軟骨が寄りすぎて、折れたり、つままれたような形になることがあります。
また、シリコンプロテーゼによる拘縮で鼻尖軟骨がすぼまり、つままれた形になったり(Pinching)、
鼻翼縁が上に引き上げられる(Notching)変形が現れることも少なくありません。
こうした変形によって外鼻弁が落ち込むと鼻づまりも生じるため、美容面でも機能面でも必ず解決する必要があります。
解決方法として最も代表的なのが外側脚ストラット移植(LCSG)です。
外側脚ストラット移植は、つままれたような鼻先や鼻弁の損傷の矯正だけでなく、アップノーズの矯正でも良い結果が得られます。

外側脚ストラット移植(LCSG)
症例1
既往歴10年前にシリコン。手術方法は不明(オープン法)。3~4年前に眉間へフィラーを2回
主訴鼻が短くなり、曲がった。低い。形に不満。
身体所見鼻先のつまみ変形、鼻翼の陥没(外鼻弁の落ち込み)
OP
シリコンの抜去と被膜の除去後、コルメラストラット + 外側脚ストラット移植(耳介軟骨を使用) + 鼻筋に同種真皮

陥没していた左側の鼻翼が広がって呼吸がしやすくなり、鼻翼の対称性も良くなりました。

鼻孔の対称性が良くなり、落ち込んでいた鼻翼が広がったことが確認できます。

鼻が長くなり、上を向いていた鼻先が下がりました。


外側脚ストラット移植(LCSG)
症例2
既往歴他院で3回手術を受けて来院。
2013年、鼻先に耳介軟骨をonlay。▶ 鼻孔が非対称になり、2015年に鼻孔を矯正。
その後、皮膚が非常に硬くなり、幹細胞施術を4回実施。2016年7月に鼻尖軟骨再配置の手術。
Want皮膚組織がやわらかくなってほしい、鼻孔の非対称を矯正したい。
身体所見皮膚がタイトで鼻先が上を向いている。鼻孔の非対称、鼻柱の曲がり。
OP幹細胞脂肪注入を1回。6か月後に耳介軟骨でLCSG、鼻柱の矯正。

鼻尖軟骨の周囲に瘢痕組織が多くたまっていたためすべて除去し、鼻尖軟骨を剥離したうえで外側脚ストラット移植を行いました。

つままれて上を向いていた鼻先が広がって男性らしい印象を取り戻し、鼻孔の見えすぎも改善されました。

鼻孔の対称性も改善されました。

皮膚がタイトだったにもかかわらず、鼻の長さが明らかに伸びたことが確認できます。

鼻先が長くなり、形がはっきりしました。

外側脚ストラット移植(LCSG)
症例3
既往歴2014. シリコン4mm + 耳介軟骨(オープン法) ▶ 鼻が曲がった。形に不満。
2018.1 シリコンを低くし、耳介軟骨を再度採取(オープン法) ▶ 鼻孔がさらに見えるようになり、左の鼻の中で鼻柱側に軟骨が突出し、
左右の鼻尖軟骨の形が異なっていた。2018.6 鼻尖軟骨を整え、右の小鼻を引き寄せた。
主訴鼻がだんだん短くなり、鼻孔が見える。鼻孔の非対称。
身体所見拘縮により鼻が上を向き、鼻柱が曲がっている。鼻翼のつまみ変形。

OP. finding
以前の手術で鼻背を削った際に天井が開いた状態(オープンルーフ)になっており、粘膜欠損も伴っていた。
このため鼻背の周囲に強い炎症反応があった。 ▶ 口腔粘膜を採取し、鼻背の粘膜欠損を覆った。
OPシリコンと被膜、鼻先の耳介軟骨を除去。耳介軟骨で外側脚ストラット移植。
粘膜移植で粘膜欠損(open roof)をカバー。 耳介軟骨が不足していたため、デローテーショングラフトはできなかった。

口腔内の粘膜を採取しました。

外側脚ストラット移植だけでも鼻がかなり長くなり、つままれていた鼻先が広がりました。

鼻柱の曲がりが矯正され、鼻孔の対称性が良くなりました。

耳介軟骨が不足していたためデローテーショングラフトはできませんでしたが、外側脚ストラット移植だけでも鼻先がかなり下がりました。

外側脚ストラット移植(LCSG)
症例4
PH
5~6年前、ゴアテックス + 耳介軟骨(オープン法)。2年前、シリコン + 耳介軟骨(クローズ法) ▶ 3か月後に炎症が発生。1年前にシリコンを抜去。
主訴寒いと鼻先が赤くなり、冷たい。鼻尖軟骨が片側に寄っている。鼻中隔弯曲症もある。つままれたような鼻。
身体所見左の鼻翼軟骨が折れ、鼻先と鼻柱が左に倒れている。鼻孔の非対称、鼻中隔弯曲症。

手術所見鼻柱が折れて曲がっている。鼻中隔延長移植が右側に当てられている。鼻中隔の弯曲。
OP
鼻中隔矯正術(鼻中隔の弯曲を矯正)、瘢痕組織の除去、鼻先の耳介軟骨の除去、鼻中隔延長移植の除去、コルメラストラット(鼻中隔軟骨) + 外側脚ストラット移植(耳介軟骨を使用)

折れていた鼻先の鼻翼軟骨(Pinching)が広がりました。引き上がっていた鼻翼(Notching)が下がり、三角形だった鼻孔が丸くなりました。

折れていた鼻翼軟骨が広がり、左に傾いていた鼻先と鼻柱が中央に戻りました。

左に折れていた鼻先がまっすぐに収まりました。

とがっていた鼻先が丸く自然に変化しました。