拘縮鼻修正症例 A(シリコンだけを抜去し、被膜を除去しなかったために生じたケース)

シリコンで隆鼻術を受けた後、美容上の理由や副作用のためにシリコンを抜去した場合でも、
時間の経過とともに徐々に拘縮が現れる患者様を、しばしば拝見します。
詳しく伺うと、被膜はそのままにしてシリコンだけを抜去した方が多く、
これは私が2019年にPRSの論文で発表したとおり、
残った被膜によって周囲に瘢痕組織が形成され、拘縮を招いたものです。
下の患者様は、シリコンだけを抜去した後、鼻筋が低いため脂肪注入を2回受けましたが、
時間の経過とともに徐々に鼻が上を向いてきたため来院された方です。
脂肪が被膜の袋の中に入ると、血液の供給を受けられずに壊死して溶けてしまいます。
これが炎症反応を引き起こし、徐々に拘縮が生じたものと考えられます。
そのため、シリコンを抜去する際は必ず被膜も一緒に除去し、
万一被膜が残っている場合は、フィラーや脂肪注入を行うと
炎症が起こる可能性が高いため、行うべきではありません。

PH
8年前に他院で、シリコン + ハンプ切除 + 耳介軟骨による鼻尖形成 + 小鼻縮小(オープン法)
=> 鼻が 高すぎる
5か月後、シリコンのみ抜去 => 鼻筋のへこみのため脂肪注入2回
CC
次第に鼻先が上を向いてきました

鼻が大きく上を向き、鼻先に移植した耳介軟骨が透けていることが確認できます。
鼻背ラインの凹凸とともに、鼻先が鼻背に比べてかなり高いピノキオラインです。

シリコンの鼻プロテーゼ抜去の際に一緒に除去されなかった瘢痕組織と被膜を除去しているところと、すべて除去した状態です。

Preop
鼻先が上を向き、鼻孔の見えすぎ
鼻背が凹凸で厚く、丸くなっていました --- 炎症と拘縮のため
Postop
鼻先の上向きと凹凸が解消されました。 鼻孔の見えすぎがなくなりました。
鼻背が細くまっすぐになりました。

鼻柱と鼻孔の非対称が著しく改善されました。

鼻背のラインがなめらかで自然になり、鼻の長さと鼻先の変形が完全に改善されました。
