鼻尖軟骨再配置と鼻プロテーゼ抜去(定義・必要性・方法)

鼻尖軟骨再配置と鼻プロテーゼ抜去
(Removal of nasal implant and tip cartilage reposition)

「鼻尖軟骨再配置」という用語は、状況によって二つの場合に使われます。
1) 鼻整形と「鼻尖軟骨再配置」
鼻整形で鼻先の形をきれいに変えるために、
鼻尖軟骨を寄せる、移動させる、 小さくする、下から支えて持ち上げるなど、
さまざまな方法で鼻尖軟骨を操作する手術法を指して「鼻尖軟骨再配置」と呼びます。
2)「鼻尖軟骨再配置」とプロテーゼ抜去
鼻整形の後、プロテーゼによる副作用で、
鼻先が上を向いたり変形したりする問題が生じた場合は プロテーゼを抜去しながら鼻尖軟骨を復元する必要が あります。
このように変形した鼻尖軟骨を元の位置と形に戻す復元術も、「鼻尖軟骨再配置」と呼ばれることがあります。
このように「鼻尖軟骨再配置」という用語は二つの状況・場合に使われるため、
一般の方には鼻尖軟骨再配置について誤解や混乱が生じがちです。
今回の症例研究で取り上げる「鼻尖軟骨再配置」は、
以前に鼻整形を受けて問題が生じた鼻で、プロテーゼ抜去とともに変形した鼻先を
元の状態に戻す「鼻尖軟骨再配置」についてのお話です。

東洋人の場合、鼻の手術ではプロテーゼやヒト由来組織を用いて 鼻背を高くする隆鼻術とあわせて、自家軟骨を用いた鼻尖形成を行うのが一般的です。
-鼻尖形成の方法
1)鼻尖軟骨の縮小
2)鼻尖軟骨を寄せる
3)鼻尖軟骨を支えて持ち上げる(コルメラストラット)
4)鼻先の延長(鼻中隔延長移植)
5)鼻先の短縮6)鼻尖軟骨のオンレイ移植
「プロテーゼ抜去」と、鼻尖軟骨を復元する 「鼻尖軟骨再配置」を行う際は、
以前にどの方法で鼻尖形成を行ったのかを把握してこそ、
正確で安全な手術が可能になります。

<鼻先に行うさまざまな軟骨移植法(Various cartilage graft on nasal tip)>

03. 鼻尖軟骨再配置と鼻プロテーゼ抜去
(Removal of nasal implant and tip cartilage reposition)

1) 「鼻尖軟骨再配置」とプロテーゼ抜去とは?
一般的な鼻整形では、プロテーゼと自家軟骨を用いて鼻筋を高くし、鼻先をきれいに整えます。
しかし、プロテーゼや満足のいかない結果によって問題が現れる場合があります。
-鼻背のシリコンプロテーゼによって拘縮が生じた場合
-プロテーゼによって鼻先が押されたり、ずれたりした場合
-さまざまな鼻尖形成の後に美容上の変形が現れた場合
このような場合に、鼻尖軟骨を元の形と位置に回復させること
(restore the shape and position of tip cartilage)を「鼻尖軟骨再配置」といいます。

2)「鼻尖軟骨再配置」の必要性
シリコンプロテーゼによる鼻整形の後に現れる鼻尖軟骨の変形のうち、
もっとも多い問題は次のとおりです。
よく見られる鼻尖軟骨の変形
i)鼻先の上向き(アップノーズ) (Upturned nose)
ii)鼻柱の曲がり・傾き(Shifted columella)
iii)鼻孔の非対称(Asymmetric nostril)
iv)鼻尖軟骨の傾き・ゆがみ(Deformed tip cartilage)
v)鼻孔が大きく見える(鼻翼の引き上がり) (Nostril notching)
vi)鼻中隔延長移植の後、皮膚の緊張によって鼻先が曲がった場合(Twisted, shifted nasal tip)
vii)鼻先の手術時の非対称な固定によって鼻先が曲がった場合
viii)つままれたような鼻先(Pinched tip)
プロテーゼだけを抜去して鼻尖軟骨再配置を行わないと、
鼻先の変形(tip deformity)が強く現れるため、
必ず鼻尖軟骨再配置をあわせて行う必要があります。
「鼻尖軟骨再配置」は、プロテーゼ抜去後の鼻先の形を決めるもっとも重要な手術過程です。

3)「鼻尖軟骨再配置」の方法
多くの病院では、プロテーゼ抜去と鼻尖軟骨再配置をオープン法で行うのが一般的です。
クク・ウォンソク美容外科では、特別な症例でない限り 90%以上をクローズ法(鼻腔内切開)でプロテーゼ抜去と鼻尖軟骨再配置の両方を行っており、早い回復、
傷跡を最小限に抑えた手術を行っています。
手術方法は、鼻尖軟骨を固定している力をすべて解放することで拘縮の問題を解決します。
その後、鼻柱で互いに支持縫合を行うか、
支柱をあててから縫合し、曲がった鼻柱、鼻孔、非対称、
拘縮鼻などをきれいに矯正します。

04.クク・ウォンソク美容外科の鼻尖軟骨再配置の特徴(Special things of Dr. Kook’s tip cartilage reposition)
1. プロテーゼ抜去、鼻尖軟骨再配置ともにクローズ法で実施(big sizeのメドポア、mesh plate、強い炎症、癒着などがある場合はオープン法で行うこともあります)
2. 鼻先に移植されていた軟骨を取り出して活用 > 追加の軟骨移植は行わない
3. 鼻尖軟骨に新たな変形を加えない
4. 以前の手術で変形した鼻尖軟骨を元の位置に復元
1)支柱や延長移植に固定された軟骨をほどく
2)拘縮で上へ引き上げられた鼻尖軟骨を周囲の組織から分離してゆるめる
3)鼻孔の非対称、鼻柱の変形を整える
4)シリコンに押されたり、ずれたりして変形した鼻尖軟骨を元の形、位置に復元 5)つままれたような鼻先は軟骨をほどいて自然な形に戻す
5.約1週間の早い回復期間

青色の鼻尖軟骨を周囲の軟骨や組織からやさしくほどいていく A,B,C,Dの順の過程を行うことが要点です。
この過程によって、引き上げられていた元の鼻尖軟骨が本来の位置に戻れるようにすることができます。