シリコンによる拘縮鼻の矯正症例(鼻シリコンプロテーゼ抜去 & 拘縮鼻矯正の二次手術)

シリコンプロテーゼで隆鼻術を行った後、
長い時間が経つにつれて
皮膚が薄くなり、ついには鼻先で
✅ 皮膚の穿孔
✅ プロテーゼの突出
などが生じたケースが少なくありません。

この場合はプロテーゼが露出しているため、
一度の手術で拘縮鼻を矯正するのは難しく、
一次手術として、プロテーゼと感染組織を除去した後、
少なくとも6~12か月後に
二次手術として拘縮鼻の矯正を行うのが
正しい方向といえます。
その症例と過程を見ていきます。

<60代女性の実際の症例>
既往歴: 30年前に他院でL字型シリコンによる
隆鼻術。鼻先にしこりができ、
皮膚科でレーザー治療を受けた後、
皮膚が損傷し、皮膚の穿孔とシリコンの突出の
症状が生じました。
PE: 当院に来院された時点で
✅ 皮膚の穿孔
✅ シリコンの突出
✅ 感染および肉芽腫
などがあり、一次手術として抜去手術を行った後、
1年後に二次手術として拘縮鼻の矯正を計画しました。
主訴: 感染のため鼻がよく腫れ、
皮膚の穿孔によるストレスを
訴えておられる症例でした。
OP: 一次手術として感染組織とプロテーゼの除去手術を
行いました。

<一次手術 鼻プロテーゼ(シリコン)抜去から8か月経過>
シリコンプロテーゼの抜去後8か月が経過した
時点の様子です。
拘縮により鼻先が上を向き、
ねじれる変形が生じており、
鼻先にはへこんだ傷跡が残っています。
一次手術ではプロテーゼと感染組織を除去しただけなので、
鼻柱の曲がりは抜去前とほぼ同じ状態です。

シリコンを抜去する前よりも後のほうが、
より上を向いて丸い形になっています。

<二次手術 拘縮鼻の矯正 一次手術から8か月経過>
既往歴: 一次の抜去手術後、
8か月が経過した時点です。
PE: 鼻先の皮膚穿孔部がへこんでおり、
鼻先のねじれが目に見えて分かります。
✅ 鼻孔の非対称
✅ 丸い鼻先
✅ 鼻先の上向きなどの変形を伴っていました。
OP: 二次の修正手術として、
鼻背と鼻先の瘢痕組織を除去し、
鼻中隔を切除して鼻中隔軟骨と耳介軟骨で
延長移植、耳介軟骨で外側脚ストラット移植(LCSG)、
鼻背にMegaDermで隆鼻術を実施しました。

<上段>
A: 鼻尖軟骨と鼻柱が曲がり、
ねじれている様子です。
B: 鼻中隔軟骨切除術で採取した様子です。
C: 鼻尖軟骨を分離し、
鼻中隔延長移植を行った様子です。
<下段>
A: 耳介軟骨を採取した様子で、
B: 耳介軟骨を用いてコルメラストラット、外側脚ストラット移植を
行った後の様子です。

鼻先のねじれ、非対称は術前・術後を比べると
完全に矯正されており、
MegaDermで隆鼻術を行った形が
自然に変化したことが分かります。

鼻柱がまっすぐに立ち、鼻先と鼻孔も
対称に整った様子です。
右に曲がっていた鼻先も中央に
まっすぐ収まっており、
低かった鼻筋が自然に高くなりました。

丸く固まっていた鼻先がすっと伸びて
角度がつき、長さも伸びました。
鼻の長さ、鼻先の形、鼻筋の高さ
などの美容面も
著しく改善されたことが分かります。
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シリコンによる拘縮鼻の矯正症例を通じて、
美容 & 機能の両面とも
改善されたことが確認できます。
日常生活にまで支障をきたす
拘縮鼻、
お悩みでしたら、ご自身に合った
手術方法を見つけていただければと思います。
以上で症例のご紹介を終わります。