「L」型シリコン抜去の症例


鼻プロテーゼのうち「L」型シリコンは、鼻先に強い圧迫感 を与えるだけでなく、鼻先の変形 を招くことが多くあります。
上の患者様は10年前、他院で「L」型シリコンによる隆鼻術を受けました。
しかし現在はプロテーゼが右側に偏り、鼻孔も左右非対称になっています。
鼻先の皮膚は薄くなり、プロテーゼが透けて見えています。
外見には現れない症状として、頭痛、圧迫感、持続的な異物感がありました。

「L」型シリコンの抜去によって自然な鼻の姿に戻し、
患者様が訴える頭痛、圧迫感、異物感などを改善することにしました。
整形に使用された「L」型シリコンと被膜を丁寧に除去しました。
この一連の過程はすべてクローズ法で行いました。

手術後4か月が経過した様子です。
正面から、鼻の軸、鼻柱と鼻孔がまっすぐになった様子が確認できます。
薄くなっていた鼻先の皮膚も正常化し、安定した状態です。

下方から見ても、鼻柱と鼻孔がまっすぐ対称になった様子が確認できます。

右側に大きく偏って曲がっていた鼻の軸も、正中にまっすぐ落ち着きました。

シリコン抜去後、鼻筋の高さと鼻背のラインがはるかに自然に落ち着き、
薄くなっていた鼻背の軟部組織も完全に回復しました。

抜去前は鼻先の頂点と鼻柱を結ぶ線が折れていましたが、
抜去後は押さえつけられていた鼻尖軟骨がreleaseされ、自然な曲線を描いています。
「L」型シリコンの抜去後も鼻の長さは短くならず、
むしろ自然にやや長くなった様子で、よく心配される拘縮は起こりませんでした。
鼻筋の高さは低くなりすぎず、へこむこともなく、自然な形になりました。
あわせて、患者様が訴えていた頭痛、圧迫感、異物感 などの問題もなくなりました。