鼻整形の専門医が行う鼻フィラー、「何」が違うのでしょうか?

鼻整形のカウンセリングをしていると、
手術が怖い、あるいは時間の余裕がない
など、さまざまな理由から、
簡単で手軽にできる
糸を使った鼻整形、
つまりハイコやバービーノーズ、
鼻フィラーなどについてお問い合わせになる方が少なくありません。
鼻の修正手術を30年あまり行うなかで、
糸を使った鼻整形(バービーノーズ、ハイコ)の
数多くの副作用を 見てきた
私としては、
糸を使った鼻整形は
結果が限られ、持続期間が短い一方で、
副作用が多いため、
おすすめしていません。
ハイコやバービーノーズなどのように、
鼻先をつんと高くし、鼻の長さを延ばし、
鼻筋を高くする鼻整形に使われる糸は、
太く硬いものです。
そのため異物感が強く、
皮膚を突き破って出てくるおそれが大きいため、
注意が必要です。
そのため、ハイコやバービーノーズについてお問い合わせいただいても、
施術はおすすめしていません。


一方、
鼻フィラーは
とても手軽で副作用もまれなため、
適切に使用すれば、
非常に費用対効果の高い施術だと
考えています。
そこで今回は、
鼻フィラーの長所と短所、
どこにどのように使用すれば
最善の結果が得られるのかを
見ていきます。

鼻先に比べて
眉間と鼻背の中間部分が低いために、
鼻背のラインがまっすぐ伸びず、
反り鼻のようにくぼんだ曲線になっている方がかなり多くいらっしゃいます。
上の患者様の場合も、
鼻先の高さに比べて
鼻背の中間部分が低いことが分かります。
このような方に鼻フィラーはとても有用で、
審美的にもよい結果が得られます。
鼻フィラーの効果の持続期間は、
鼻背の場合、おおむね12~24か月ほどです。
突然一度になくなるのではなく、
6か月ごろを境に
少しずつ徐々に分解されてなくなっていくため、
かなり長く効果を維持できます。




今回は先ほどの症例とは異なり、
鼻背に比べて鼻先が低く、少し上を向いています。
この場合も鼻フィラーで
鼻先の高さと鼻先の長さを
出そうとしました。
このとき、鼻先の皮膚が硬く張っていると、
フィラーの効果が小さいことがあります。
そのため、鼻先のフィラーで効果を得るには、
皮膚がやわらかく、
よく伸びるかどうかを確認する必要があります。
この患者様の場合は、
鼻先の皮膚がやわらかく伸縮性があったため、
鼻フィラーを試みることができました。


このように、鼻フィラーはうまく活用すれば、
プロテーゼや軟骨を使った手術をしなくても
鼻筋と鼻先を自然に高くすることで、
低く短く見える鼻や、
鼻背と鼻先のバランスが合っていない場合に
自然でありながら理想的な
鼻背のラインを作ることができます。