オトガイ筋再固定 症例 I

輪郭形成手術後のあご先の筋肉のたるみ矯正症例
(Mentalis Resuspension for Witch’s Chin)

輪郭形成手術後のあご先の筋肉のたるみ矯正
(Mentalis Resuspension for Witch’s Chin)
あご先の輪郭手術は、しゃくれたあご、後退したあご、幅の広いあごなどを矯正するための手術です。
なかでも、しゃくれたあごや幅の広いあごを矯正してほっそりとしたラインをつくる
「Vラインあご先形成」が、もっともよく知られている手術方法です。
あご先の手術では、口の中を切開した後、
あご先の骨に付いている筋肉と唇の筋肉を剥離し、
骨の手術を行います。
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骨の手術を終えたら、筋肉が再び骨に付くようにしなければなりませんが、
シリコンプロテーゼを入れたり、骨を小さくする手術をしたりすると、筋肉がゆるんで
骨に密着できず、たるむ現象が現れます。
このように筋肉が密着できず、あごがたるむ現象を
「あご先の下垂(ptotic chin)」「Witch’s Chin」といいます。

あご先の手術後に筋肉がたるむ過程
右側の図は、あご先の手術後に筋肉がたるむ過程を表したものです。
上の図は、骨を切除したりプロテーゼを抜去したりすると、付いていた筋肉が下へたるむ様子(矢印の方向)を示しています。
下の図は、あごの筋肉がたるむだけでなく、下唇(lower lip)と前歯の下の溝(vestibular sulcus)も一緒に下がることを示しています。
このようなたるみが生じると、口が閉じにくくなり、笑ったときに歯ぐきが過度に見えて、見た目がよくありません。
正面から見ても、あごの下がふくらんで下へたるみ、あご先が長く見えるようになります。

輪郭形成手術後のあご先の筋肉のたるみ矯正症例
(Mentalis Resuspension for Witch’s Chin)
この患者様は1年前に他院で、あごにシリコンプロテーゼを挿入する後退したあごの手術を受けました。
しかし手術後、口が閉じにくくなり、6か月後にあごのプロテーゼを抜去しました。
あごのプロテーゼを抜去しても口は閉じにくいままで、下唇が下へたるみ、下の歯と歯ぐきが見えていました。
力を入れて口を閉じると、あご先に梅干しジワができ、不自然な様子でした。
手術前の写真は力を抜いて安静にしているときの様子で、下の歯の歯ぐきの境目が見え、口がきちんと閉じていません。
横から見ても同じように口が閉じにくく、あごの先が下へたるんでいました。

口を閉じた様子が不自然で、力を入れないと唇が閉じないことが確認できます。

手術過程 (Mentalis Resuspension)
下の歯ぐきの骨に穴を開け、下へたるんだあごの筋肉(ptotic mentalis muscle)を上へ引き上げて固定する手術方法です。

手術前は、楽にした状態(rest position)のとき、
下唇が下へたるんで唇が閉じにくく、
下の歯の歯ぐきの境目まで見える状態でした。
手術後は、楽にした状態(rest position)のとき、
下の歯がすべて隠れ、上の歯まで自然に覆われるようになり、
正面から見てあごの長さも短くなったことが確認できます。

手術前は、あごの先が下へたるんでいる状態です。
手術後は、たるんでいたあご先の筋肉が上がり、
あご先の長さが短くなったことが確認できます。

唇を閉じる様子も自然になりました。
手術前は力を入れて唇を閉じなければならず、あご先に力が入ってシワができていましたが、
手術後は、唇やあごに力を入れなくても唇が自然に閉じています。

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