シリコンによる拘縮で生じたアップノーズとつままれたような鼻先の修正

「拘縮鼻」とは、シリコンによる鼻の手術の後、シリコン周囲の慢性的な炎症反応によって
被膜と瘢痕組織が厚くなり、皮膚が縮んで、鼻尖軟骨が次第に上へ引き上げられた状態をいいます。
このように、拘縮によって鼻尖軟骨が引き上げられると、
鼻が短くなるだけでなく、鼻尖軟骨がつぶれて、つままれたような形に変形します。
したがって拘縮鼻の修正では、アップノーズの問題とともに
鼻先がつままれたようになる現象(つままれたような鼻)をよく見きわめ、あわせて修正する必要があります。
CC拘縮鼻
PH
20年前に他院でシリコンによる隆鼻術を受けた
▶ その後、眉間のあたりに圧痛と締めつけられる感じ。鼻孔が見え、形に不満
4年前に江南のある病院で、鼻筋はシリコン+鼻先は鼻中隔軟骨(コルメラストラット、鼻先 onlay)
▶ 手術後は鼻がきれいでしたが、次第に短くなりました。
▶ 手術1年後から眉間の腫れと痛み(6~7回)。15日前に強い炎症反応。目まで腫れました。
P/E
・鼻背のシリコンが上に上がっており、プロテーゼの輪郭が浮き出ている状態。
・被膜と瘢痕組織が厚く、鼻筋が広く厚ぼったい。
・右の写真では、鼻孔が上に引っ張られて細長くとがった形になっており、 Notching と呼ばれる現象も見られる。

側面では、鼻柱が平たく、鼻先が大きく上へ引き上げられている様子が確認できます。
典型的な「拘縮鼻」の状態で、シリコン、厚くなった被膜、瘢痕組織などを除去して改善しました。

シリコンの周囲を被膜が厚く覆っており、鼻尖軟骨が寄り集まって幅が狭くなっています。
▶ これにより、鼻先がつままれたような形になります。(pinched tip)
右の写真は、問題を解決するためにシリコンと被膜をすべて除去した後の状態です。

- 瘢痕組織とともに互いに絡み合い、変形した鼻尖軟骨を分離している様子
- 耳介軟骨を用いてバタフライグラフトを行った後の様子

拘縮によって厚ぼったく不自然だった鼻背と鼻先が、ほっそりした状態です。
大きく見えていた鼻孔も、鼻が長くなったことで自然に隠れ、Notching もなくなりました。

とがって引き上げられていた鼻先がほぐれ、自然に落ち着いた状態です。

拘縮によって上に上がったシリコンプロテーゼと被膜を除去することで、
鼻背がほっそりとして、突っ張りのない状態になりました。
鼻先が長く下がってアップノーズが修正され、鼻背のラインも自然になりました。

側面では、上を向いていた鼻がはっきりと下がった様子を確認できます。