オトガイ筋再固定の症例研究(梅干しジワ/口が閉じにくい/オトガイ筋再固定/輪郭形成の副作用)

二回以上あご先の手術を受けた患者様は、ほとんどの場合オトガイ筋と
唇が下がっているため唇を閉じにくく、口に力を入れないと閉じることができません。
そのため、口を閉じるとあご先に梅干しジワができ、唇が内側に入り込むinversionの状態になります。
このような問題が生じたとき、最も効率的に矯正できる方法が
まさにオトガイ筋再固定(Mentalis Resuspension)です。

PH
1) 2017 下顎手術(?)
2) 2019.2 Vラインあご形成(T字骨切り)
3) 2019.8 両顎手術
4) 2020 あご先削り(Chin shaving)
5) 2022.7 あご先を骨セメントで補強
6) 2022.12 口腔内切開によるオトガイ筋再固定(他院)
CC
6か月前に他院でオトガイ筋再固定を受けたにもかかわらず、
口を閉じにくく、力を入れないと閉じられず、あごがつっぱってこわばっています。
P/E
口を閉じるとあご先に梅干しジワができます。唇の力を抜くと下の歯ぐきまで見えます。
口腔内の切開の傷は口腔前庭の溝に位置しています。
(オトガイ筋と軟部組織が下に下がっていることを示しています。)
口を閉じると、唇が内側に巻き込まれています。(Inverted)
OP
Mentalis Resuspension(オトガイ筋再固定)

患者様の状態
5回のあごの骨の手術を受けた後、あご先が短くなり、
あごの下垂が非常に強かったため、6か月前に他院で口腔内切開によるオトガイ筋再固定(?)を受けましたが、
あまり変化がなかったため、当院に来院されました。
歯ぐきの付け根まで見えるほど、あごと唇の下垂が強いことがわかります。
また、あご先の骨の高さが短く、オトガイ筋を引き上げようとしても移動距離が短い状況で、
口腔内の手術の跡が口腔前庭の溝に位置しており、歯から溝までの距離が長く、深くなっていました。
そのため、十分な距離を引き上げられるかどうか、深く悩みました。

手術計画
口腔前庭の溝にある以前の切開の跡を切開し、
歯ぐきを約5mmほど剥離して上に引き上げられる距離を確保したうえで、
その後、オトガイ筋をできるだけ上方に移動させて歯槽骨に固定しました。

手術前
口を閉じると唇が内側に巻き込まれており(Inverted)、あご先に梅干しジワが見えます。
手術後
唇が外側に出て(Everted)、梅干しジワもなく、楽に唇を閉じています。

手術前
唇の間隔が10mmほど開き、歯ぐきまで見えていた様子です。
手術後
唇の間隔は3mmほどで、歯が2~3mm見えています。患者様の右側は
唇がより大きく離れていましたが、手術後はその差が大きく縮まりました。

手術後は、唇に力を入れずに唇を閉じられるようになりました。

力を抜いた状態です。
唇の間隔に大きな差があることが確認できます。

下がっていたあご先が上がったことで、あご先の輪郭の向きが斜めになり、高さが高くなりました。

あご下の長さが短くなり、あご先の高さも長くなりました。
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