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シリコンの感染による拘縮変形
シリコンプロテーゼは、鼻整形に長く使われてきました。
しかし、シリコン周囲の感染とそれによる拘縮、そしてプロテーゼの物理的な圧迫による
皮膚や粘膜の穿孔などで、ご相談に来られる方が少なくありません。
シリコンで隆鼻術を行った後に感染が起こり、皮膚の穿孔が現れた場合は、
注射や薬では解決しないため、必ずプロテーゼと感染組織を除去しなければなりません。
また、抜去手術の際には、変形した鼻の構造を正常に戻す手術も併せて行う必要があるため、
感染と拘縮による鼻の変形が生じた場合は、豊富な経験と綿密な計画が必要です。

PH
4年前、ハンプを削り + 鼻背にシリコン + 鼻先に耳介軟骨(クローズ法) ->
しだいに鼻先が丸く固まって上を向き、昨年8月に右の鼻の中に肉芽腫が見つかった。
1年前、耳鼻咽喉科で鼻先の皮膚に突出した肉芽腫を除去した後、鼻先がへこんだ。
今年の初めから鼻に赤い斑点と膿が出ている。
P/E
鼻背は腫れており、瘢痕組織で厚くなっている。鼻先の皮膚が穿孔し、創が開いている。
右の鼻の中でも、粘膜の穿孔によりシリコンが突き出ている。
鼻柱が傾いている。鼻中隔が右に偏っている。鼻先がかなり上を向いている。

左側
オープン法でシリコン、被膜、感染組織、瘢痕組織、そして鼻先の耳介軟骨をすべて除去しました。
鼻尖軟骨と鼻背の間の癒着を剥がし、鼻先を自由に動かせるようにしました。(鼻尖軟骨再配置)
鼻先の皮膚の穿孔創は縫合しました。
拘縮で鼻先が上を向いていましたが、皮膚の穿孔と感染が明らかにあったため、延長移植やデローテーショングラフトなどの
移植手術は行いませんでした。
右側
除去したシリコン、被膜、感染組織、鼻先の耳介軟骨。シリコンには少量の石灰化物も見られます。

上を向いてねじれていた鼻が長くなり、軸がまっすぐになりました。
大きく見えていた鼻孔も隠れて自然です。
長さを出すために鼻中隔延長移植や鼻先のデローテーショングラフトを行わず、
被膜と瘢痕組織の除去、癒着の剥離という操作だけで
鼻の長さが正常な状態まで伸びたことが分かります。

上に引き上げられていた鼻先がゆるんで下がり、傾いていた鼻柱が真ん中にまっすぐ収まりました。

厚く短く太かった鼻背と鼻先が、長く細くなりました。

上を向いていた鼻先が、長く伸びた形になりました。

シリコンを抜去した後も、鼻背の高さにあまり差がなく自然です。
上を向いて丸く固まっていた鼻先が長く細くなり、バランスが良くなりました。